オフショア生保
香港のオフショア金融業界の特徴
オフショア生保、オフショアファンドを提供する金融機関には自社の営業部がないこと現在
一般的になってきています。
そのため、自社の商品を販売する販売人はIFA(Independent Financial Advisor)や銀行
などに外部委託しているということになります。
従いまして、IFAや銀行が金融会社(オフショア生保、ファンド会社)の代理店の機能を果たします。
ファンド会社に直接ファンドの購入を依頼しても、IFAを通してほしいと断られる
こともあります。
金融都市香港を中心に金融界では製販分離が進んでいます。
金融の世界では特に、オフショア生保・ファンド会社や投資運用会社は商品作りや運用に力を集中し、
販売は外部に委託すことが運用成績向上と商品品質向上につながります。
販売サイドであるIFAは、製造元であるファンド会社や投資運用会社と独立性を持つことで
真に顧客のニーズやプランにマッチした商品を選択、提供する事が可能になります。
資本関係があるとどうしても、自社に関連した商品を販売してしまう傾向があるためです。
この傾向は20年ほど前から本格化し、証券・保険ともに外部に委託するようなっています。
ファンド会社、金融会社によっては、自社の営業部と外部委託を併用する会社はありますが、
IFAに営業を外部委託するという傾向は強まる一方です。
営業の外部委託先としてIFA、独立ファイナンシャルアドバイザーが活躍する
ようになりました。
IFAは法人組織を指すこともあれば、個人を指すこともあります。
法人組織としてのIFA をさす場合IFAファームといいます。
IFAファームは証券ライセンスであるSFC、あるは保険ライセンスである(CIB ・PIBA)の
ライセンスを有し、その組織で業務するIFA個人も同様の免許を必要とされます。
香港にはIFA ファームは300社ほど存在するといわれていまが、
実際に、本格的に活動しているのは100社ほどのようです。
海外投資(オフショア投資)において、オフショアファンドを買うには代理店としてのIFAや
オフショア銀行、海外の証券会社などを活用するのが一般的です。
「代理店」という言葉を使っていますが、
あくまで、ファイナンシャルアドバイス、ファンドの選定や資産運用のアドバイスがメインです。
日本で言う、投資顧問会社の機能にファンドの販売の機能を加えたものがイメージしやすいでしょう。
海外投資業者、海外投資アドバイザー、独立ファイナンシャルアドバイザーなどと言われる
こともあります。
このファンド会社から委託を受けているIFAによっても正規の代理権をもつ正規代理店であったり
2次代理店、3次代理店であったり、そもそも単なるブローカーであったりといったケースもあります。
そのため、正規の手数料の他に法外なコンサルティング料やアドバス料、年会費を徴収するような
ところも見受けられます。
ファンドの購入手続前に事前に確認することが必要でしょう。
オフショア生保代理店といっても、実際は、代理店にお金を渡してファンドを購入するのではなく
お金自体は、直接ファンド会社へ送金あるいは、HSBC香港の口座からファンド会社が引き落とし
という流れになります。
オフショア生保代理店であるIFAとしては、顧客がファンドを買うための契約業務などの事務手続きを
サポートをするだけです。
従いまして、顧客からファンドの販売手数料などの名目で
お金を代理で受け取ることはありません。
仮に、その様な代理店があるとすればその代理店と取引を行うことは大変危険です。
SFCのライセンス等を有していないなど不正な業者である可能性があります。
しかし、一個人にとって正規の代理権を持ち、SFCなどのライセンスをもつ本当に信頼
のできるIFAを探すのはファイナンスの知識や情報量に格差がある個人には難しいのが
現状です。